ぴたっと動きが合った踊りが見たいなら、東京高円寺の阿波踊りと沖縄全島エイサー祭りをぜひチェックしてください。また、横浜で行われる酉の市の屋台をうろうろしてみたり、長崎ランタンフェスティバルでは幻想的な雰囲気を体験したりもいいでしょう。
このように日本各地では、季節ごとに興味深いお祭りが開催されており、全国どこへ行っても何かしらのお祭りに出会うことができます。ここでは、超有名どころのお祭りを3つに絞ってご紹介します。
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五山送り火(京都)
五山送り火は、お盆の期間中に帰ってきた先祖の霊をあの世へ送るための仏教行事です。毎年8月16日に京都の山々が、「大」の文字の形に火がともされます。京都の四大年中行事の一つです。先祖をあの世へ送り、そして健康長寿を願うための祈りが書きこまれた護摩木が燃やされます。この先祖を送るための火を使った光景は、京都のあちらこちらで見られます。京都駅周辺にあるホテルの屋上から、五山全てを見ることもできますよ。
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高円寺阿波踊り(東京)
阿波踊りは、その歴史を鎌倉時代までさかのぼることができる古典民俗芸能で、東京で夏に行われる高円寺阿波踊りでは、なんと総勢1万人が集い踊ります。鐘篠、笛、三味線そして太鼓の音が、壮大な踊りを盛り上げます。男性は法被(日本の直袖の上着)を、女性は浴衣(綿素材の軽い着物)に藁でできた笠を被り下駄をはくのが基本スタイルです。
地元の高円寺のみならず、日本中から百以上の団体が参加する高円寺阿波踊りは、東日本の阿波踊り行事のなかでも主要なものとなっています。延べ2日間にわたって開催され、JR高円寺駅と東京メトロ新高円寺駅周辺の商店街や道路は大変盛り上がります。
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青森ねぶた祭(青森)
青森ねぶた祭は、東北地方で最も知名度がある夏祭りの一つです。武将の形をした色とりどりの灯篭が夜に漂うのがこの行事の目玉です(これを「ねぶた」と呼ぶ)。七夕には、川や海へ灯篭を流し、罪を洗い流し健康長寿を祈ります(星祭り)。明治時代以降、灯篭のサイズが高さ5メートル、幅9メートル、奥行きメートルと大きくなったそうで、灯篭は300人の手によって3カ月以上かけて作成されます。
8月2日から7日の期間中、青森駅近くのエリアを、「ラッセラー!」という掛け声とともに子供のねぶたが15と巨大ねぶたが20運行する予定です。興奮した様子のねぶたは見て楽しむばかりでなく、衣装をきてハネト(跳人)として参加することもできますよ。